三和木ブログ
miwaki Blog
2026.07.10
一枚の漆和紙から始まる「和の特等席」
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- コラム、モデルハウスのご紹介
まだまだこれから夏本番、という時期ですが、あと半月もすると「立秋」を迎えます。
暑い中にも、日の光にかすかな秋の気配が混じりはじめていく、そんな季節。
酷暑の中にも、移ろう四季の情景や感慨が隠れています。
そんな季節の移り変わりを愛おしみ、暮らしの中に優しく取り入れる。それこそが、日本人が古来より住まいに込めてきた知恵の真髄です。
私たちが家づくりを考えるとき、間取りのような大きな要素だけでなく、ふと手にする一枚の「紙」をきっかけに理想の空間に想いを馳せるのも非常に豊かなことです。
部屋を包む壁や襖にどのような和紙をあしらい、それが良質な木々とどう響き合うのか。
そんな細部への視点から始まる家づくりには、既製品にはない唯一無二の物語と深い愛着が宿るものです。
自然素材の力を引き出し、用の美へと昇華させた伝統的な意匠の一つに「漆和紙」があります。
文字通り、和紙の表面に天然の漆を塗布したこの素材は、漆特有の艶やかな光沢と和紙の柔らかな質感が美しく融合した独特の風合いが特徴です。
漆には優れた防水性や耐久性があり、古くから日本の建築や器を守る仕上げ材として重宝されてきました。
これをしなやかな和紙とかけ合わせることで、湿気や熱に強く、破れにくい強固な内装材となります。
襖や壁紙として室内に用いると、光の当たり方で表情を変え、空間に深い奥行きと凛とした品格をもたらします。
さらに屏風や照明のシェードなど、インテリアとしても暮らしに伝統的な美しさを添えてくれます。

三和木の春日井展示場の和室では、この漆和紙を贅沢に取り入れ、空間に心地よい落ち着きを与えています。
私たちの製材工場がある岐阜県加茂郡白川町の近隣には、古くから漆の文化と深く結びついてきた木曽地方があります。
豊かな自然の中で木材と真摯向き合い続けてきた地域の歴史と職人の知恵が、この一枚の漆和紙にも確かに息づいているのです。
和室に佇み、夕暮れ時の柔らかな光が漆和紙の表面に落ちて美しい陰影を描き出すとき、そこには何年経っても色褪せることのない静寂と安らぎが満ちています。
私たちが何よりも大切にしているのは、こうした厳選された素材を活かし、何十年先も「長く安心して住み続けられる家」をお届けすることです。
漆和紙が年月を経て深い風合いへと変化していくように、私たちがこだわり抜く良質な木材もまた、住まう人と共に美しく歳を重ねていきます。
内装の美しさはもちろん、家全体を支える構造の堅牢さにいたるまで、私たちは一切の妥協をいたしません。
本物の素材の特性を見極める手仕事があって初めて、住まいは家族を優しく守る確かな器となります。
一枚の紙から広がる家づくりの可能性と、木のぬくもりが織りなす心地よさを、ぜひ春日井展示場でご体感ください。

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