三和木ブログ

miwaki Blog

2026.06.26

生命の記憶を宿す東濃檜、匠の「目利きの技」

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家を建てるということは、単に快適な空間を形づくるだけでなく、そこから始まる数十年、あるいは次の世代へと受け継がれていく「時間」をデザインすることだと私たちは考えています。

時の試練に耐え、いつの時代も家族を温かく包み込む器であるために、私たちが何よりも執念を燃やすのが「木材の質」です。
「良い木を、正しく見極め、丁寧に用いる」。
創業期から紡いできたこの信念こそが、長く安心して住み続けられる家づくりの強固な背骨となっています。

この妥協なき素材選びの心臓部となるのが、豊かな自然に抱かれた岐阜県加茂郡白川町にある「白川製材工場」です。

私たちは素材の選別を人任せにせず、自ら各地の市場へ足を運び、職人の鋭い眼差しで原木を直接吟味して仕入れます。
なかでも住まいの要となる柱や土台を支えるのが、銘木として名高い「東濃檜」です。
厳しい寒暖差の中で育つこの檜は年輪が緻密に詰まっており、卓越した強度と耐久性を誇ります。
かつて伊勢神宮の外宮の用材に選ばれた歴史は、この木が持つ揺るぎない信頼性の証しです。

しかし、どれほど優れた銘木であっても、木は自然の産物ですから一つとして同じものは存在しません。
乾燥の度合い、節の出方、反りの癖など、それぞれが独自の「性格」を持っています。

工場に集められた良材を前に、職人たちは木肌の奥にある個性を読み解き、その木が最も強さを発揮する形へと製材していきます。
こうして自社工場で丸太の状態から一貫して手をかけるからこそ、見えない構造の隅々にまで絶対的な安心を宿すことができるのです。

さらに、檜は優れた抗菌性や防虫性を天然の力として備えており、室内の湿度を優しく整える卓越した調湿作用も持っています。
この目に見えない自然の恩恵こそが、日本の多湿な気候から建物の健康を守り、そこに住まうご家族の健やかな毎日を支える最高のお守りとなります。

工場には、未来のお施主様のために厳選された良材が数多くストックされています。
時にはお客様ご自身に工場へお越しいただき、一枚板のテーブルや建具となる木を直接選んでいただくこともあります。

豊かな自然の中で木の香りに包まれ、その生命力に触れる時間は、我が家への深い愛着の始まりとなるはずです。

山で育まれた命が、職人の手仕事によって住まいへと生まれ変わり、新たな歴史を刻み始める。
この尊い循環を大切にしながら、三和木はこれからも、どこまでも質にこだわった一生ものの木の家を真摯に紡ぎ続けてまいります。

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