三和木ブログ

miwaki Blog

2026.05.22

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むくり屋根と雪見障子が紡ぐ、「時を超える邸宅」

空に向かってなだらかな弧を描く「むくり屋根」。
その優美なシルエットを目にするとき、私たちは日本人が古来より培ってきた、自然に対する細やかな感性と精神性に改めて気づかされます。

 

寺社仏閣に見られる「反り屋根」が権威や力強さを象徴するのに対し、上方へ向かってわずかに膨らみを持たせる「むくり」は、周囲の景観に調和し、住まう人を優しく包み込むような謙虚さと奥ゆかしさを湛えています。
余分な装飾を削ぎ落とし、自然のゆらぎや不完全さの中に本質的な美を見出す「侘び寂び」の心。むくり屋根の柔らかな曲線は、まさにその日本の美意識が形となった姿と言えるでしょう。

三和木が手掛ける岡崎展示場では、この伝統建築の誇りであるむくり屋根を、現代のライフスタイルに美しく調和させています。
一見するとシンプルに見えるその膨らみですが、これを本物の木材で実現するためには、職人の卓越した技と、何よりも「木材の質」への妥協なきこだわりが不可欠です。

屋根の勾配を支える「垂木」と呼ばれる部材を、一本一本ミリ単位で削り、微細な調整を重ねることで、初めてこの狂いのない美しい曲線が生まれます。

私たちは、長年かけてじっくりと乾燥させ、強靭な粘りを持たせた一級品の木材だけを厳選して使用しています。
これにより、見た目の美しさだけでなく、水はけを良くして雨仕舞いを高め、過酷な自然環境から家全体を末長く守り抜くという、実用的な堅牢性を両立させているのです。

何十年、何百年と安心して住み続けられる家づくりを追求する私たちにとって、この屋根の構造は、見えない部分にこそ魂を込めるという信念の象徴でもあります。

この外観が醸し出す静謐な空気感は、室内に広がる和室の佇まいにも見事に息づいています。

選び抜かれた銘木の天井に包まれた和室は、一歩足を踏み入れた瞬間に、張り詰めた心がすっと紐解かれるような凛とした平穏に満ちています。

部屋の中央に置かれた力強い木目の一枚板の座卓、そして格式ある床の間のしつらえ。
これら伝統的な和の要素をさらに引き立てているのが、外の世界との心地よい繋がりです。雪見障子をそっと上げれば、視線は外へと向かいます。

障子や木格子を通して濾過された柔らかな光が畳を照らすことで、内にいながらにして自然の息吹を感じ、季節と呼吸を合わせる歓びが、この和室には満ちています。

私たちが目指すのは、建てた瞬間が最盛期となる既製品の家ではありません。

最高級の素材と職人の手仕事によって、年月を重ねるほどに木肌が深い飴色へと変化し、傷さえも家族の歴史として美しく馴染んでいく住まいです。

時代を超えて愛され、次の世代へと誇りを持って住み継いでいけること。むくり屋根の下に広がるこの豊潤な空間には、三和木が理想とする家づくりのすべてが詰まっています。

ぜひ岡崎展示場へお越しいただき、伝統の技が紡ぐ木の温もりと、侘び寂びが息づく静かな時間を五感で確かめてみてください。

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