三和木ブログ

miwaki Blog

2020.08.16

アサガオのいのち ー河文の改修工事①ー

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7月末からこのお盆まで、名古屋最古の料亭「河文」様の改修工事に入らせていただいていました。
Instagramなどでその工事の進捗をご報告していましたが、こちらでも工事を振り返りながら、登録有形文化財の歴史ある建物についてや、三和木の匠の技について、詳しくお伝えしていけたらと思っています。

さて、このたびご縁をいただき、江戸時代から400年も続く料亭「河文」さんの改修工事を三和木が担当させていただきました。
なんと登録有形文化財に指定されている建物とあって、大工さんたちの緊張感が伝わってきます。

今回は、改装工事の紹介の前に、河文の門の前に元気に茂っていた「アサガオ」の話を。

今回は門の木の張り替えや漆喰の塗り替えなどの作業があったため、門の前を作業しやすくする必要がありました。
ただ、改修工事に入る前には、立派なアサガオが蔦を伸ばして生い茂り、門を鮮やかな緑で彩っていました。

とはいえ、このままでは作業ができないため、当初はこのアサガオを抜いて、撤去したのちに工事に入る予定でしたが、若女将から「今、ちょうど花を見せてくれているアサガオ。できれば残したい」とのお声が。

それならばと、大工さんたちで協力し、抜かずにそのまま、丁寧にまとめて、幕の前に吊るし直しました。

工事中も、たまに美しい花を咲かせてくれたアサガオ。
お色直しをした門前でも、また元どおりに元気に咲いてくれることを祈っています。

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