三和木ブログ
miwaki Blog
2025.10.24
木の手ざわりと暮らす、三和木の建具づくり
- カテゴリ名:
- コラム
住まいの印象を決める要素のひとつに「建具」があります。
開け閉めのたびに手に触れるものだからこそ、心地よい感触と、空間になじむ存在感が大切です。三和木では、木の家づくりの延長線上に、建具そのものの美しさと機能性を追求しています。
建具は、空間を仕切るためだけのものでは ありません。
光を通したり、風を招いたり、家族の気配をやさしく伝えたりと、住まいの中で豊かな役割を果たします。木ならではの質感と表情を生かすことで、日常の動作の中に自然のぬくもりを感じることができます。
私たちが手がける建具は、既製品ではなく、一棟ごとに設計と素材を吟味したオリジナルです。
例えば、格子戸の一本一本の幅や間隔、木目の流れまで丁寧に計算し、空間全体のバランスを整えています。
洗面室やリビングの引き戸などにもこの格子のデザインを採用することで、空気や光がやわらかくつながり、空間に心地よいリズムが生まれます。
また、職人が微妙な力加減で仕上げることで、開閉の滑らかさや音の静けさも長く保たれるよう工夫しています。
三和木の建具は、木の選定から加工、仕上げまで一貫して手仕事。
特に、国産の檜や杉、ウォールナットなど、木材の特性を知り尽くした職人が、一つひとつの木目を見極めて製作します。素材の個性を尊重しながらも、住まい全体の雰囲気に調和するよう設計することで、「木の家」としての統一感と上質さが生まれます。
年月を重ねるほどに色つやが深まり、手ざわりがやわらかくなるのも、木の魅力のひとつです。
使い込むほどに愛着が増し、家族の暮らしの記憶とともに味わいを増していく。そんな経年の美しさこそ、天然木の建具だからこそ感じられる価値だと考えています。
三和木の家づくりは、構造から仕上げまで「木」と真摯に向き合う姿勢のもとにあります。
木の強さ、しなやかさ、そしてやさしさを知り尽くした職人が、その特性を最大限に生かすことで、機能性と美しさが両立した建具が生まれます。
長く安心して住み続けられる家づくりを支えるのは、見えない部分の強さと、日々触れる部分の心地よさ。
私たち三和木は、どちらも大切にしながら、「木とともに暮らす喜び」をお届けしています。

Categories
Archive
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年









