三和木ブログ

miwaki Blog

2025.10.03

名月を愛でる住まいのしつらえ

今年の中秋の名月は、10月6日(月)です。

  毎年この時期に迎える中秋の名月は、古来より日本人にとって特別な夜とされてきました。
旧暦の八月十五日は、一年のうちで最も月が美しいとされ、秋の収穫に感謝する祭りや供え物をする風習も生まれました。

お月見団子や秋草を飾るのも、その名残です。
月をただ仰ぐだけではなく、自然の恵みや時の流れを思い、静かなひとときを楽しむ。
そこに日本人ならではの感性が表れています。

そうした心を住まいの中で大切にしたいという思いから、岡崎展示場には「月見台」があります。
また、この月見台とつながる和室も趣のある空間です。

平安の貴族は池に映る月を「もうひとつの月」と呼んで愛でましたが、現代の暮らしの中でも、窓辺や縁側に腰かけて夜空を眺めれば、その風雅を身近に味わうことができます。

 

大府第二展示場にある和室もご紹介します。

大府展示場の和室は、障子越しにやわらかな光が差し込み、視線の先には坪庭が広がります。

庭に面した窓を開ければ、外との一体感が生まれ、夜には月明かりが庭を照らし、室内にやさしい陰影をつくります。

床の間を備えた落ち着きのある空間に、掘りごたつをしつらえ、ゆったりと腰をおろして月を眺めることができる。
世代を問わず、心安らぐ時間を過ごせる和室です。

 

もちろん、そこに使われる木材にもこだわりがあります。

東濃檜をはじめとする良質な材を選び抜き、適材適所に活かしてこそ、長く安心して住める家が形づくられます。
年月とともに木は色艶を深め、室内に落ち着いた風合いを与えます。月を眺める夜も、木の香りや温もりに包まれることで、より豊かなひとときとなるのです。

都会では街の灯りにかき消されがちな月明かりですが、だからこそ、住まいの中で月を楽しむ工夫が、心のゆとりを取り戻すきっかけになるのかもしれません。

月の光を愛でる習わしは、ただの風流ではなく、自然とともに生きる知恵でもあります。
私たちはこれからも、木材の質にこだわり、時を経ても変わらぬ安心を備えた家づくりを続けていきたいと考えています。

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