三和木ブログ

miwaki Blog

2025.09.26

山に育まれる東濃檜と、家づくりへの想い

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岐阜県加茂郡白川町は、町の大部分を深い山林が占める小さなまちです。
古くから林業が根付いた地域で、全国有数の良材として知られる「東濃檜」の産地でもあります。

檜は日本の代表的な建築材ですが、その中でも東濃檜は年輪が詰み、木目が揃い、ほんのりと赤みを帯びた色合いが美しいことが特徴です。
油分が多く耐久性に優れ、香りも高いことから、ほかの産地の檜と比べても格別の質感を誇ります。

岐阜県は全国的に見ても檜資源が豊富ですが、木曽川や飛騨川の流域で育つ東濃檜は、気候や土壌に恵まれた環境で成長するため、まっすぐに伸び、家づくりに適した材となります。
長野の木曽檜と並び称され、「裏木曽」と呼ばれてきた歴史もあるほど。室町時代にはすでに名を知られ、江戸時代には尾張藩が伐採を厳しく管理した記録も残っています。
森とともに生きてきた地域の人々は、代々山を受け継ぎ、木を守り育て続けてきました。

東濃檜は、伊勢神宮や明治神宮をはじめとする神社仏閣、さらには名古屋城や江戸城などの歴史的建造物にも用いられてきました。
それほどまでに、強さと美しさを兼ね備えた木材なのです。

私たち三和木は、この白川町で200年以上にわたり山と向き合い、木を育て、家づくりへとつなげてきました。
良材を使うことは、単なる贅沢ではなく、住まう人が安心して暮らせる年月を支えるために欠かせないことだと考えています。

白川町には製材工場を構え、地元の東濃檜を中心に全国各地から選び抜いた木材も取り揃えています。
乾燥や加工の工程を丁寧に行うことで、一本一本の材が持つ力を最大限に引き出し、お客様の要望に応じた家づくりへと活かしていきます。
豊富な在庫を備えているのも、お客様の理想を形にするための大切な準備です。

私たちが目指すのは、ただ美しい家を建てることではありません。
自然が育んだ木材の質を大切にし、世代を超えて安心して暮らせる住まいを届けること。
そのためにこれからも、地域の方々と力を合わせ、森を守り、木を生かした家づくりを続けていきます。

ぜひ一度、山と川の清らかな白川町に足を運んでいただき、東濃檜の息づかいを感じていただければと思います。

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