三和木ブログ

miwaki Blog

2025.08.01

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光沢と強さを兼ね備えた「漆和紙」で彩る、上質な和の空間

日本の住まいには、四季折々の風情を映し出すための工夫や、自然素材を活かす知恵が、古くから受け継がれてきました。

その中でも、「漆和紙(うるしわし)」は、時代を超えて愛されてきた美しい素材のひとつです。

漆和紙とは、文字通り漆を塗布した和紙のこと。
漆が持つ艶やかな光沢と、和紙の柔らかさが融合した独特の風合いが特徴です。

強く、しなやかで、そして美しい。
自然素材の持つ力を最大限に活かした、まさに“用の美”を体現する素材といえるでしょう。

私たち三和木が大切にしているのは、こうした素材の力を、住まいづくりの中で丁寧に活かすことです。
漆和紙もそのひとつ。春日井展示場の和室では、この漆和紙をふんだんに取り入れています。
控えめでありながらも凛とした佇まいが、空間に落ち着きと品格を与えてくれています。

漆には、防水性・耐久性に優れるという性質があり、もともとは建築や器物の仕上げ材として長く用いられてきました。

和紙と組み合わせることで、破れにくく、湿気や熱にも強い素材に仕上がります。
実際、漆和紙は日本各地で伝統的な内装材として使われてきました。
たとえば襖や壁紙など。年月とともに表情を変えていく様子もまた、住まいの味わいとなっていきます。

さらに、漆和紙は工芸分野でもその魅力を発揮します。

屏風や灯りのシェード、装飾パネルなど、インテリアの一部としても取り入れられており、暮らしの中で“美”を感じる機会を自然と増やしてくれる存在です。

私たちの工場がある岐阜・白川町の近隣、木曽地方もまた、漆と縁の深い土地です。
豊かな自然とともに暮らし、木材と真摯に向き合ってきた歴史が、いまの家づくりに確かに息づいています。

ちょうどこの時期、晩夏から秋へと移り変わる季節のなかで、陽の光が和紙の表面に柔らかく反射し、陰影を生む様子はとても趣深いものです。
季節のうつろいを感じながら、落ち着いた和の空間で過ごすひととき。その心地よさは、何年経っても変わらないものだと思います。

素材の選び方ひとつひとつにこだわり、何十年先も心地よく暮らせる住まいを届けること。
それが、三和木の家づくりの根本です。
漆和紙は、その想いをかたちにするための大切な素材のひとつ。これからも丁寧に使い続けていきたいと考えています。

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