三和木ブログ
miwaki Blog
2025.10.10
木と暮らす安心を、これからの世代へ
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- コラム
岐阜県加茂郡白川町。
深い山々に抱かれたこの地は、古くから良質な檜の産地として知られています。
私たち三和木の家づくりも、この白川の森からはじまりました。
創業は昭和28年。以来、自社の製材工場で一本一本の木と向き合い、選び抜いた材を住まいへと生かし続けています。
木の家は、生きもののように呼吸をしています。
気温や湿度に応じて伸び縮みし、年月とともに色つやを変え、家族の暮らしに寄り添いながら味わいを深めていきます。
だからこそ、私たちは「木の質」と「構造の強さ」の両方を大切にしています。
三和木の家づくりでは、構造体そのものを太く、強くつくることを基本としています。
一般的な木造住宅よりもおよそ1.3倍の厚みを持つ柱を使用し、骨太な構造を形づくります。
主要な柱には国産無垢材を用い、五寸角の檜の通し柱や大黒柱、赤松の一本梁など、家の要となる部分には確かな素材を選び抜きます。
これらの材を、熟練の大工が精密な仕口で組み上げることで、木の強さを最大限に引き出しているのです。
構造体にこだわる理由は、地震などの災害に備えるためだけではありません。
しっかりとした骨組みは、長く住み続けるうちに必要となるメンテナンスやリフォームにも強く、暮らしの変化に柔軟に応えてくれます。
また、木そのものが持つ弾力や調湿性によって、夏はさらりと、冬はほんのり暖かい、心地よい空気を保ってくれます。
こうした構造の安定感が、日々の安心や快適さを支えているのです。
白川町の製材工場では、今も熟練の職人が木と対話するように加工を行っています。
山で育った木が、やがて住まいの柱や梁として新しい命を吹き込まれる、その過程のひとつひとつに、三和木の家づくりの原点があります。
私たちが目指すのは、丈夫で長く、そして歳月とともに美しさを増していく家。
木曽檜をはじめとした良材と、確かな構造体、職人の技がひとつになり、世代を越えて安心して住み継がれる住まいをかたちにしています。
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